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持続可能でなくて維持可能?

ホームページのトップページに、「維持可能」な風景づくりという言葉を載せました。

持続可能の間違いじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかと思います。

 

‘Sustainable Developmentの日本語訳は、外務省によって「持続可能な発展」とされているが、都留重人は、地球を維持できる範囲で経済的社会的発展を進めるべきという本来の趣旨から「維持可能な発展」と訳すべきであると主張している。’ (鈴木美和子, 『文化資本としてのデザイン活動』, 2013, p.29)

 

私が仕事や社会活動で関わる地域や、自分自身の故郷の置かれた状況を考えたとき、その地域の発展を持続させるというよりは、発展というほどはさせられないまでもなんとか自分が子どもだった頃の生活や環境の豊かさを維持したいという気持ちの方が強く残ることを感じてきました。そのような時に、この本に出会い、「維持可能」という翻訳を見たとき、訳者の意図には含まれていなかった意かも知れませんが、こちらの方がより実感に近かったため、使用させて頂きました。小さなこだわりですが、ニュアンスの違いを感じて頂けたら嬉しいです。